視力回復の方法の一つにレーシックがあります。
レーシックとはレーザーを用いた手術ですが、
麻酔点眼薬のおかげで痛みは感じませんし、時間もそれほどかかりません。
しかしレーシックという名称は知っていても、
どのような処置なのかは分からない人も多いようです。
レーシック=眼の手術というイメージが強いので、
恐怖感が先行している部分もあります。
レーシックについては、きちんと安全性が確立しています。
アメリカよりは時間がかかりましたが、
2000年には厚生労働省の認可が下りたことも、
レーシックの安全性を裏付けていると言えるでしょう。
レーシックの安全性が高いのは、コンピューター制御された機器で
レーザー照射を行うからです。
特にレーシックにおいては、1000分の1ミリもの単位で制御できる
「エキシマレーザー」を用いて正確性を高めています。
また、レーシック手術を行っている最中に患者が大きく動いたりすると、
レーザー照射が止まるシステムも搭載しています。
ただし全てが機械任せというわけではありません。
レーシックを受けるためには検査をして手術の可否を決める必要があるので、
医師の診察を受けなければいけません。
また、検査の結果を踏まえてレーザーの照射時間やフラップの厚みを調整するので
レーシック手術に精通している医師であるほど、安全性も高まります。
手術による合併症や感染症、後遺症を引き起こさないためにも、
病院選び、医師選びは重要な意味を持つと言えます。
コンタクトとの安全性を比較すると
視力を回復させるにしても、レーシックとなると手術なので
敬遠する人も多いようです。
やはり感染症や後遺症が怖いからでしょう。
そこで、視力が低い人の多くはコンタクトレンズで矯正をしています。
日本のコンタクトレンズ使用者は、今や1,000万人以上です。
これは、コンタクトレンズは便利で安全性が高いというイメージがあるからです。
しかし実はコンタクトレンズは、
使い方次第では重篤なトラブルを引き起こす可能性もあります。
場合によっては、レーシックで考えられる後遺症よりも
深刻な症状になるとも言われています。
安全性が高いと言われているコンタクトレンズでトラブルが起きるのは、
使い方が悪いからです。
その例としては以下が挙げられます。
・外した時にきちんと洗わない。
・コンタクトレンズを付けたまま寝る。
・指定期限を超えて使い捨てレンズを使っている。
このような使い方では感染症を起こしてしまいます。
また、装用したままというのは角膜が塞がった状態なので、
酸素不足で細胞が死んでしまいます。
そのために眼が白濁することもあります。
特に愛用者が多い使い捨てコンタクトレンズについては、
1日あるいは1週間などの使用期間を守ってください。
コンタクトレンズによるトラブルが恐ろしいのは、
自覚症状がないまま長い期間が過ぎてしまうことです。
日頃から正しい使い方を心がけることが大切です。
これらを含めて考えると、
レーシックの安全性は決して低くありません。
信頼がおける医師のもとでレーシック手術を受ける限りは、
後遺症や感染症の心配はありません。
コンタクトレンズの安全性を過信することなく、
自分に合う視力矯正を行ってください。