社会保険労務士になるには、資格試験に合格しなければいけません。
社会保険労務士の資格試験においては、
合格者の定員は設けられていないので、
全ての科目で合格基準点以上の得点があれば資格を取得できます。
その試験の形式は以下の2種類です。
・択一問題
5個の選択肢の中から、正しい答えを1つ選ぶ形式です。
択一問題は10問ずつ7科目あるので、合計で70問を解くことになります。
・選択式問題
文章の中の5箇所の空欄に、20個の選択肢の中から言葉を入れる形式です。
選択式問題は5問ずつ8科目あるので、合計で40問です。
社会保険労務士の資格試験は、主に法令に関する問題について出題されています。
その試験内容は大きく2つに分けることができます。
【社会保険に関する法令】
・国民年金法
・厚生年金保険法
・健康保険法
・社会保険についての一般常識
【労働に関する法令】
・労働基準法
・雇用保険法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・労働保険の保険料徴収等についての法律
・労働管理や労働についての一般常識
どちらの法令についても一般常識の問題がありますが、
これらを解くには広い分野の知識が必要です。
社会保険労務士の資格試験においては、
この一般常識問題への対策が、合格への重要なポイントになります。
一般常識問題を攻略するためには、日々の情報収集も大切なので、
新聞を熟読する習慣を身につけましょう。
そして社会の出来事やニュースには常に敏感でいられるようにしてください。
社会保険労務士試験の勉強方法
社会保険労務士は国家資格であるため難易度が高く、
その合格率は毎年10%を下回る、かなりの難関と言えます。
そのため、資格取得のための学校に通ったり、
通信教育の講座を受講する人が多いようです。
学校であれば教師がサポートをしてくれますし、
通信講座も豊富なカリキュラムで効率よく勉強ができます。
しかし決して安くはない費用がかかるので、
大きな負担になることもあります。
例えば学校であれば、社会保険労務士の資格取得には
20万円前後の出費は覚悟しなければいけませんし、
通信講座でも4~5万円以上はかかります。
試験勉強にかかる経済的負担を軽くするのであれば、
独学で社会保険労務士の資格取得を目指すという方法もあります。
独学の場合には、自分に必要なテキストだけを選んで購入すればよいので、
無駄が生じません。
また、学校と比べると
自分のペースで勉強を進めていくことができるのも良い点です。
しかしその反面、独学の場合には、問題が解けずに行き詰った時などに、
すぐにサポートいてくれる人がいません。
そうなると、効率よく勉強が進まなくなります。
また、カリキュラムを立ててある学校や通信講座と違って、
自分で計画を立てて勉強の配分を考えなければいけません。